おうちの不用品や外からの排気ガスなどでいつの間にか汚れてしまうベランダ。みなさんは普段どのようにベランダ掃除をしていますか？ベランダ掃除でやりがちな失敗は「いきなり水を使う」こと。これは一見綺麗になったように見えますが、乾くと汚れが浮いてきます。
また、汚れを落とそうとして「洗剤を使う」こともよくある失敗。洗剤を使えば泡立つのですすぎが大変になります。特にマンションの場合は多量の水を使えばご近所さんへの迷惑にもなりかねません。
今回は、ハウスクリーニングと片づけの専門家である山崎さんに失敗しないベランダ掃除を教えてもらいました。ポイントは「乾いている間」と「ぬるま湯」です！
ベランダの不用品を片付けよう！
お部屋の中に置いておきたくないけど、捨てるにはもったいない気がするモノ。お部屋の掃除の際に、一旦ベランダに避難させてそのまま放置しているモノ。要らなくなったからいつか捨てようと思いながらずっとベランダに居座っているモノ。
いつの間にかベランダがモノで溢れていることはありませんか？
ベランダが物で溢れていると掃除がしにくく、掃除中にそれらで怪我をしてしまう可能性もあります。日焼けして割れた洗濯バサミや毛が抜けるほうきなど、まずは日時を決めて早めに不用品を処理しましょう！
乾いている間にゴミ拾い＆掃き掃除
ホコリやゴミがある状態で水を流してしまうと、排水溝が詰まってしまう可能性があります。不用品を片付けたら、ほうきを使って掃き掃除をしましょう。
ベランダのホコリ、落ち葉、髪の毛といったゴミは、乾いていると掃除がしやすいですよ。
この時、天候は「曇り」がおすすめ。というのも、ベランダはホコリがたくさん積もっているので、程よく湿気がある方が舞い上がるのを防いでくれるからです。ただし、曇りの日に掃き掃除をする場合でも、ホコリを吸い込まないようにマスクは必着です。
次に、排水溝周りのゴミを取り除きます。ゴミが乾いて固まっている場合は割り箸を使ってペリペリとめくっていきます。
先に水掃除をしてしまうと排水溝周りのゴミがヘドロのようになり、気持ち的にも掃除がし辛くなるので、乾いている状態で掃除してしまうのがベターです。
残った汚れは「ぬるま湯」で撃退
掃き掃除の後に残った黒い汚れは、排気ガスや砂ぼこりが固まったもの。この汚れは、実はぬるま湯で十分落とすことができるのです！
ハウスクリーニングの基本は「汚れは温めて、ゆるめて落とす」です。この知識を利用すれば、洗剤無しでOK。
準備物はぬるま湯のほかに、スポンジ（ざらざらしてやわらかい素材）または、ナイロン製のボディータオルのみ。ぬるま湯をかけて特に汚れている部分からやさしくこすっていきましょう。驚くほど簡単に汚れが落ちて気持ち良いですよ！
全体的に汚れがひどい場合はデッキブラシでやさしくこすっても良でしょう。
汚れが落ちたら最後にすすぎましょう。洗剤を使っていないので水の節約にもなります。後は自然乾燥を待つだけです。水はけが悪い場合は、ほうきで水を掃くと乾きやすくなりますよ。お子さんと一緒に楽しみながら掃除するのも良いかもしれませんね！
苔や黒ずみにも「ぬるま湯」
ベランダの壁やタイルの溝などに緑色の苔が生えたり、黒ずみが溜まったりしてしまうことも。でも、ベランダの苔はうっすらと浮いている場合が多いので、案外簡単に掃除をすることができます。
方法はブラシやスポンジでこするだけで、洗剤は不要です。ぬるま湯にブラシやスポンジを浸してこするだけでOK。壁やタイルの模様に沿ってこすると汚れが落ちやすいですよ。苔や黒ずみは目立つので、綺麗になったときのビフォーアフターが分かりやすい場所。その分、達成感もひとしおです。
毎日見るベランダが綺麗だと、洗濯物も気持ち良く干すことができます。良い運気は玄関とベランダから入ってくるというので、風水的にも良いですよ。
