お部屋を彩るインテリアとして人気が高い観葉植物。お部屋の空気をきれいにする効果がある品種は、人体に有害な物質を吸収し、除去してくれるので寝室やワークスペースにおすすめです。
今回は、空気浄化効果の高い観葉植物、サンセベリアの育て方と根腐れした時の復活方法をご紹介します!
そもそもサンセベリアって?
サンセベリアは、長い葉の一部に白や黄の斑(フ)が入っている観葉植物で、お部屋の角で見かけることも多いのではないでしょうか。空気清浄効果の高い植物として知られ、NASA(アメリカ航空宇宙局)でもその効果が実証されています。
原産地は南アフリカやマダガスカル、南アジア、アラビアなど熱帯アフリカの乾燥地。そのため、暑さと乾燥にはとても強いですが、寒さと多湿には弱いのが特徴です。
ちなみに、サンセベリアは「サンスベリア」とも表記されます。適切な読み方ではないですが、慣用的に「サンスベリア」と呼ばれることも多いようです。
サンセベリアの育て方
サンセベリアの大きな魅力は育てやすさ。ポイントを理解することで、誰でも簡単に育てることができます。サンセベリアの育て方を置き場所、水やり、肥料、土、植え替え、株分けの6つに分けてご説明します!
日当たりがよく、明るい場所で育てよう
日当たりのよい場所に置くのがよいです。室内でも育ちますが、日当たりが弱いとヒョロヒョロの葉になってしまうので、なるべく明るい場所に移動させます。真夏は半日陰に移動するか遮光することで、葉焼けをせずきれいな葉を維持することが可能に。
「観葉植物=インドアグリーン」のイメージがあると思いますが、最低気温が15℃以上になる5月頃からは戸外栽培することで、より大きく、より元気に育ちます。反対に、寒さに弱いので、最低気温が10℃以下になると室内にいれてあげましょう。
鉢土が完全に乾いてから水やりをしよう
サンセベリアを枯らす原因で最も多いのが、水やりでの失敗。水をやりすぎると多湿で根腐れを起こします。4月から10月の成長期は、鉢土が完全に乾いてから水やりをしましょう。
鉢土の表面が乾いてから2〜3日後に水やりをするぐらいの間隔でよいですが、用土の種類や栽培環境に合わせた水やりをすることが大切!
また、安全に冬を越すためのポイントは、成長が緩慢になる11月から3月頃までは水やりをしないことです。暖かい部屋の場合は冬でも成長し続けますが、水やりはしなくてOK。そうすることで、サンセベリアの耐寒性もアップします。葉がしわしわになった時は、葉に蓄えている水分がなくなる合図なので水やりをしましょう。乾燥にとても強い植物のため、葉がしわしわになってから水やりをしても問題ありません。
1回に与える肥料は少なくしよう
肥料はあげなくてもOKですが、あげる場合は1ヶ月に1回程度にしましょう。量が多いと根が傷みやすくなることもあるため、1回に与える量は少なくするのがポイント!また、肥料の三要素であるチッソ・リン酸・カリの中でもチッソが多い配合のものを使用しましょう。観葉植物用の肥料は、すべてチッソが多めになっています。
水はけのよい土を使用して根腐れを防ごう
水をやりすぎた時の根腐れを防止するため、水はけのよい土を使用しましょう。観葉植物用や多肉植物用の培養土も使用できますが、「サンセベリアの土」と書いてある専用土も販売されています。自分で用土を配合し、オリジナルブレンド用土を作ってみるのもいいですね。
根腐れをした時はすぐに植え替えよう
植え替えは、新芽が伸び始める5月から9月頃までが適期。ただし、根腐れして弱ったサンセベリアは、季節に関係なくすぐに植え替えましょう。ここで、植え替え手順を簡単にご紹介します!
植え替え手順
1.鉢から取り出し根鉢を崩す
鉢からサンセベリアを取り出し、根鉢(土と根が固まっている部分)をやさしく崩します。下1/3の根は切ってもOK。
2.土を落とす
無理に全て落とさなくてもよいですが、大体の土を落としましょう。
3.新しい鉢に植え替え、土をすき込む
一回り、二回り大きな鉢に植え替え、棒やスコップなどですき込んで完成!
過湿になるのを防ぐため、植え替え後の水やりは控え、新芽が伸びてから水やりをしましょう。また、植え替え後1週間程度は明るい日陰に置き、その後に日当たりのよい場所に移動させます。
株分けで好みのサイズに調整しょう
サンセベリアの大きさは株分けで調整しましょう。植え替える時に株分けをすることで、サンセベリアを増やすことができます。
また、これ以上大きな鉢にしたくない時は、株分けで小さくすることも可能。逆に大株にしたい時は、株分けをせず永遠に鉢を大きくしていきます。簡単にできる株分けの方法をご紹介します。
1.株と株をつなげる根を切断する
細い根とは別に、タケノコのような根で株と株がつながっているため、それを切断する。
2.株を植え付ける
切断した株を植えつければ、株分け完了!
根腐れしたサンセベリアは葉挿しで復活させよう
水やりを失敗し腐らせてしまった時は、葉挿しをして復活させましょう。ただし葉挿しをすると斑入りの品種は斑が消えてしまうので注意が必要。
実際に葉挿しした時の写真をみながらその方法をご紹介します!
まず腐っていないところを5cm程度に切り、切り口を2日ほど乾燥させましょう。
そして、切った葉を湿らせた赤玉土に挿すと根が生え、葉から子株が出てきます。葉挿し後は土が乾いてから水やりをするようにしましょう。置き場所は、風の当たらない明るい日陰がよいので、部屋の窓の近くが最適です!